猫の肺気腫は、呼吸細気管支と肺胞が異常に拡張し、それらが損傷する事で起こる呼吸器系の疾患です。


猫の肺気腫


肺は、肺胞と呼ばれる小さなスポンジの泡状のような空洞の集まりです。
肺気腫は、この肺胞が何らかの原因によって破壊され、十分な酸素を取り込めなくなる呼吸器系の疾患です。
肺胞の組織にダメージを受けると、肺に空気は入っていきますが、吐き出す時にうまく肺から空気が出ていかなくなります。

猫の肺気腫の原因

猫が肺気腫を引き起こす原因は様々です。

細菌やウイルスの感染によって起こる肺炎や気管支炎などを、 何度も繰り返し起こしていると、肺気腫に発展する場合があります。

また、慢性的な喘息(気管支の炎症)も繰り返しているうちに、 肺胞壁が損傷して肺気腫に発展する場合もあります。

他にも、喘息の悪化や腫瘍、急に咳き込む発作などをきっかけに、 気管支が狭くなったり閉じてしまう事で、必要以上に空気を吸い込むようになり、 肺胞が異常に広がり、ダメージを受けたり破壊されて肺気腫となる場合もあります。

タバコの煙や大気汚染などの刺激に長時間さらされると、 肺胞の組織が徐々に損傷していき、次第に弾力性が失われていきます。

その結果、肺胞が膨張してしまい、肺胞壁が破壊される事で 肺気腫を発症する事もあります。

また、精神的なストレスや栄養不足によって、このような症状の進行を促進 されてしまう場合もあります。

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肺気腫は肺胞の損傷によって息を強く吐き出せなくなる病気です。
症状は程度により異なりますが、息切れ、咳、痰などの症状が現れ、次第に程度が悪化していきます。
急性の場合には、重度の呼吸困難を起こし、酸素吸引などの緊急処置が必要になる事もあります。